- こしょう
- I
こしょう【古称】昔の呼び名。IIこしょう【呼称】名前をつけて呼ぶこと。 また, その呼び名。 称呼。IIIこしょう【壺觴】酒つぼと, さかずき。IVこしょう【孤称】〔「孤」は徳がないの意で, 王侯・君主の謙称〕帝王の位につくこと。V
「南面にして~せんとならば/太平記 4」
こしょう【小姓・小性】(1)昔, 貴人のそば近く召し使われて種々の雑用を受け持った者。 多くは少年で, 男色の対象ともなった。(2)武家の職名。 江戸幕府では若年寄の支配下で, 将軍の身辺の雑用を務めた。(3)子供。 少年。 [伊京集]VIこしょう【扈従】〔「しょう」は漢音〕貴人につき従うこと。 また, その人。 おとも。 こじゅう。VII「書類の箱を携へつつ主人の後に~して/緑簑談(南翠)」
こしょう【故障】(1)機械や身体などに不調が生じて, 円滑に働かなくなること。「エンジンが~する」「強行軍で体に~をきたす」
(2)事態の進行をさまたげるもの。 さしさわり。「風紀上~ある文字/社会百面相(魯庵)」
(3)さしさわりがあると申し立てること。 異議。 異論。「何の彼のと, ~を云つて/婦系図(鏡花)」
~を入(イ)・れる不服を言う。 邪魔をする。VIIIこしょう【湖沼】みずうみとぬま。IXこしょう【股掌】(1)ももと, てのひら。(2)手足となって働く人。「~の臣」
~の上に玩(モテアソ)ぶ〔国語(呉語)〕人を意のままにする。Xこしょう【胡床・胡牀】一人用のこしかけ。 床机(シヨウギ)。 あぐら。〔中国北方, 胡の国から伝えられたという〕XIこしょう【胡椒】コショウ科のつる性常緑低木。 熱帯アジア原産。 熱帯各地で栽培。 茎には節があり, 卵円形の葉を互生する。 夏, 長い花穂を葉に対生してつける。 花後, 径5,6ミリメートルの球形の液果を結ぶ。 果実を乾燥して香辛料とする。~の丸呑(マルノ)み胡椒をかみくだかず丸呑みにしては味が分からないの意。 物事の真価は, よく検討してみなければ分からないことのたとえ。XIIこしょう【虎嘯】(1)虎(トラ)がほえること。(2)英雄が世に出て活躍すること。XIIIこしょう【誇称】自慢して大げさにいうこと。「当時の文運を後世に~するに足る/日本開化小史(卯吉)」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.